窓が割れた感覚を感じた瞬間

ふわっと羽織っていたブレザーを両手に持つ

ほんの少し気持ちやけどこれでスピード弱まる

届くか!?

ちょっと思ったよりスピード半減で、目指してた枝に届かへんかも???死ぬ死ぬ

笑えへん


と思ったが、狙い通り枝に引っかかる



「痛い!!」



ぶらさがった衝撃で、左肩にまた異変が



また外れたかも…

パッと手を離し地面に着地したけど、また左肩の肩激痛に襲われる

信じられへん。
いや、脱臼したてで、体重腕で支えたらそうなるか


そんなことどうでもいい


この場所を離れなあかん


幸い足は動く


パッと離れた1秒後



頭上から机が降ってくる


危ないなぁ


あいつほんま!目逝ってるってば!!!あたったら死ぬから!!

校舎の角を曲がり死角に入る



授業中だろうか

窓ガラスの割れた音に、突然落ちてきた机

生徒が窓から外をちらほら覗き込んでいる

姿は見られてない?



ようやく解放されたことへの安堵感からか、急激に左肩が痛みだす


「ほんま最悪…」