「杏が天井が鏡とか言うからだろ」

「私は杏にGPSでも埋め込んであって場所分かるのかと思いましたけど」

「おいおい…やめろよ。あり得そうだから」

「東堂ですからね…やりかねませんよ」

「杏と志木って奴、どういう関係なんだろな」

「杏は、自分の世話係だって言ってましたけど、明らかに向こうは、そうは思ってないと思います」

「だよなー……あと2年か」

「…久しぶりですね、その話題」

「あぁ。なんか杏の側にいるのが当たり前になったから、少し忘れかかってた」

「期限付きの関係…ですね」


男達は彼女のあと2年したら、東堂の決められた人と結婚をして、東堂のために生きるという話を思い出していた


「駆け落ちします?」

「笑えねーよ。誰もそれじゃあ幸せにならねーよ」


そう
きっと何か出来ることがあるはずだ。
杏が笑っていられる未来が



「私は、朔も慧も応援していますけど、1番はあなたの事を応援していますよ」

「さんきゅ。全て解決するまで、俺は杏に気持ちは伝えないけどな」

「勿体ない。言って意識させればいいのに」