愛は惜しみなく与う②

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ようやく近づいた

忌々しい記憶

忘れたいけど、忘れられへんあの記憶


復讐とかそう言う言葉でくくれへん。



あたしはサトルを地獄に落としたい。ただそれだけ

そのために自分の手が汚れようがかまわへん。


ある意味その方が潔い


志木に、サトルと間接的だが接触できたことを伝えようと携帯を見ると、先に志木からLINEが届いていた。


『蘭様の容態が良くないので、経営計画報告会は先延ばしになりました。ご報告まで』


ほう

よかった

でも志木がくるなってゆうた報告会やし、嘘ついてるんちゃうやろか?
そんな、都合よく母上は、体調悪くなる?


疑いながら、東堂の人間だけが見れるサイトにアクセスすると、ちゃっかり延期と書かれていた


嘘じゃなかったか…


とりあえず、さっきのサトルのことを伝えよう


パパッと文を打って送信したら5秒後くらいに電話が鳴る。
早いなぁ、相変わらず


なんか乙女チックな部屋で雨宿りをしている。

新はパソコンを触り出して、泉は風呂に入ると、お風呂へ行ってしまった