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「杏?こんなところで何してんだ?」


突然声をかけられて身体がビクリと反応する。
あれ?なになに?

目を開くと光が入ってきて目を細める


「朔?あんたも何してんの?」

「いや、俺のセリフな。腹でも痛いのか?」


あの後そのまま倉庫の壁に持たれてしゃがんだまま寝てしまったようだ

このどこでも寝れるの、直したほうがええな


「何時?」

「さぁ?昼くらいじゃね?」

「え、まじで?」


まぁ、土日やし学校ないしええか


「ほんで朔は、何しにこんな倉庫の裏まで来てんの?あたし探してた?」

「ばーか。探してねーよ。立ちションだ」


そう言って朔はあたしの隣にたって、ズボンのベルトをガチャガチャしだした

こいつアホなん?


「レディの横で立ちションすんな!てか倉庫のトイレいけ!」

「うっせぇな!海斗さんが二日酔いでずっと吐いて出てこないんだよ」

「じゃああたしの隣ですんのをやめろ!」


ガルルルと睨んでみると、朔は鼻で笑った


「見られて減るもんでもないし、見るか?」


ニヤっと笑った