それを予想してたかのように、サッとその場を離れて学校の敷地を走り去った

女が肩をぶつけて脱臼を直して、走り去るまで、わずか10秒ほど



「くっそ!!!あの女ゆるさねぇ!絶対殺してやる」



金城さんはブチ切れ、吠えた


携帯を取り出し電話をしだす金城さんは、怒りで声が震えていた


そして気づいた


学校がざわついている


いつからだ?今女の姿を見られたのか?そう思ったが違った



「何?烈火が乗り込んできただと?」



金城さんが電話に向かいそう言った



早くても昼はすぎるだろうと思っていた。
それにここは、東野矢だ。今は9時半くらいで1時間目の途中


校門に来たのか???

そう思ったけど違っていた




突然すごい音を立てて部屋の扉が開く




パッと扉の方を見ると、そこには…





「杏はどこだ、殺すぞ」




見たこともないほど怒っている泉と、その幹部たちが居た



金城さんが声を発そうとした、その瞬間、それを待たずに拳が飛ぶ



金城さんの身体は宙に舞い、ドサリと床へ落ちる