愛は惜しみなく与う②

朔に響、慧に新
そして烈火のメンバー達の話をして

杏に出会った日の話を親父にした


「俺と同じくらい強いんだ、杏は」

「それはお前が弱いんだろ」

「冗談言うなよ。親父にやり返して、ねじ伏せれるくらい俺は、強くなったよ」

「どうだか。お前は怒ると周りが見えなくなりやすい。付け込まれやすい」

「いつの話だよ。今はもう、ちょっとやそっとじゃ怒ることもねーよ」

「あーーあの子に膝枕されたなぁ〜冥土の土産にあの感触を忘れないようにしなきゃな」

「黙れよ」


すぐ怒ったじゃねーかとツッコまれる

なぁ親父
いなくなるからこんだけ話してくれるのか?俺は最後だからこんなに話せてるのか?



「お前、あの子が好きなんだろ」

「なんで親父に恋愛語んなきゃいけねーんだよ」


ニヤニヤとした顔で聞いてくる


好きだよ

誰がなんと言おうと

杏に拒否されても俺は




「杏のこと、守ってやるって決めたんだ」




日に日に大きくなる気持ち。その気持ちを抑えて俺は、守る力に変える