じゃあ俺はなんで小指なんだろう?
響の理由を聞いて、俺は自分の赤色が小指に塗られてる事の理由を探していた


そして言われた



「朔は脳みそが赤ちゃんレベルやし、小指!!」



まぁなんとも可愛い顔して言いやがった
そんな笑顔で笑いかけるなよ。ってかその前に!!!


「赤ちゃんレベルってなんだ!!」


杏の後ろから首に腕を回し、プロレス技をかける。
ここで可愛くきゃーきゃー言って、降参〜とか言ったら、俺もなんか、あはははって青春っぽく笑えるんだけど、ここは相手は杏だ


普通のそんな青春感を味わえる訳もなく…



俺の腕を必死に掴み、かけている技から逃れようと楽しそうに笑っている


もうこの時点でおかしいじゃん。

きゃーきゃーってのがないじゃん。


ちょっと気を抜いてしまったら最後。なんで俺はいま、ヘッドロックやり返されてるんだ?意味がわからない



「は!甘いな!脇閉めへんから、こうやって、やり返されるねん」


みたか!と誇らしげに俺にヘッドロックをかける杏