「お前がいなきゃ、俺は今、杏とテレビ観てたんだ。俺はお前を許さない」
「笑うわ!やめーや!なんであんたが紗羅ちゃんよりも許さへんゆうてんねん!」
しょーもない理由で怒る泉に笑ってしまった
「あ、杏ちゃん!本当にありがとう!」
あたしの腕から少し離れて紗羅ちゃんが言った。
笑顔だ。よかった
「こんなんお安い御用やで!無事でよかった。多分あそこまで脅したしもう大丈夫やとは思うけど、何かあればまた相談して」
女の子に頼って貰えるのは、なんだか少し嬉しい
泉は少し話してから来るか?先にバイクの場所戻ってる。と気を利かせて先に離れようとした…
んだけど…
「え?蕪木先輩?」
んんん???
歩いていく泉を見ていた紗羅ちゃんが、そう言った。蕪木先輩?え?泉のことやんな?
「知り合い?」
泉の顔を見るが、どうも記憶にないのか、不思議そうな顔をしていた。
まぁ泉が知られてることは良くあるし、普通か。
でも先輩って…
「あ、あたし蕪木先輩と同じ学校に通ってて…見たことあったんで…」



