愛は惜しみなく与う②


「お前がいなきゃ、俺は今、杏とテレビ観てたんだ。俺はお前を許さない」

「笑うわ!やめーや!なんであんたが紗羅ちゃんよりも許さへんゆうてんねん!」


しょーもない理由で怒る泉に笑ってしまった


「あ、杏ちゃん!本当にありがとう!」


あたしの腕から少し離れて紗羅ちゃんが言った。
笑顔だ。よかった


「こんなんお安い御用やで!無事でよかった。多分あそこまで脅したしもう大丈夫やとは思うけど、何かあればまた相談して」


女の子に頼って貰えるのは、なんだか少し嬉しい

泉は少し話してから来るか?先にバイクの場所戻ってる。と気を利かせて先に離れようとした…


んだけど…




「え?蕪木先輩?」




んんん???


歩いていく泉を見ていた紗羅ちゃんが、そう言った。蕪木先輩?え?泉のことやんな?


「知り合い?」


泉の顔を見るが、どうも記憶にないのか、不思議そうな顔をしていた。
まぁ泉が知られてることは良くあるし、普通か。

でも先輩って…



「あ、あたし蕪木先輩と同じ学校に通ってて…見たことあったんで…」