「お前のせいで、杏が夜ゆっくりできねーだろ」
は?
「杏って誰だよ。何言ってんだ、てめー!紗羅の新しい男かって聞いてんだよ!」
男は泉と距離を詰める
なかなか気の強い奴やなぁ
泉にいちゃもんつけるって…
仄暗い街灯のなか
消えていた灯が付く
その灯は泉を照らした
「お、お前は…」
男は泉の姿がはっきり見えたのか、泉をみて、少し怯えたような声を出した
「紗羅って奴のストーカーしてるのか?」
「い、いえ、俺は別に…」
「嘘つくな!あんた紗羅ちゃんに暴力ふってたやろ!」
我慢できず飛び出すと、男はあたしをみて、マドリカの店員!?と驚いた
「女々しい男やな!暴力で縛り付けるとか最低やぞ!二度と紗羅ちゃんの前に顔出すな」
「お、お前に関係ないだろ!」
あたしには、食って掛かる男
ポンとあたしの肩を押した
そんな男に泉は近づいて、地を這うような声を出す
「汚い手で杏に触んじゃねーよ」
泉は片手で男を突き飛ばした



