愛は惜しみなく与う②


アパートは下に4部屋、上に4部屋の二階建てで8部屋ある小さなアパートだ


周りには数軒家が建ってるだけで、街灯も少なく、女の子が1人で歩くには怖いような雰囲気


「……あれじゃね?」


泉が指を差す方向をみると、アパートの2階の廊下で、ウロウロしている男がいた

明らかにあやしい



「俺が行く。待ってて」

泉がアパートの方へ歩いていく。わざと足音が聞こえるように靴を鳴らして泉は歩く。

その音に気づいたのか、怪しい男は道路を振り返る


そしてハッとしたように、フードをかぶった


いやいや、怪しすぎるやろ

紗羅ちゃんの部屋は確か、1番左側。階段登って1番奥や


泉はアパートの階段を登り、男とすれ違う


男は階段付近で泉を避けて、じーっと見ていた



そして紗羅ちゃんのドアの前に行った時、男は声を出す


「お、お前か?あたらしい男は」


…こりゃ元カレか!あんま顔覚えてなかったけど、今思い出した!

あたしもアパートに向かって走り階段を登る



「お前、だれ?」

泉の声が聞こえて、階段で足を止めた