愛は惜しみなく与う②


うーん。なら侵入されることはなさそうやな。今は。


「ほなちょっと待ってて。行くわ」

『いや、そんな!大丈夫。話聞いてもらったら少し落ち着いたから。ごめんね?もう大丈夫だから…きゃぁあ!!!』

「!?!?どしたん?」


紗羅ちゃんの小さな悲鳴が聞こえて、携帯からガタンと音が鳴る
ガサガサと言う音の後に、声が聞こえた


『ご、ごめんなさい。またドアがノックされたから、びっくりして携帯落としちゃった』


……こわいよなぁ


「15分!15分で行くし、ジッとしてて。ほんまにヤバそうやったら、すぐ警察な!」


Tシャツに短パン。その上にカーディガンを羽織り、部屋を出てリビングに戻る


「…何かあったか?」


テレビ見ていた泉が振り返り言う



「ごめん、ちょっとさ、バイク貸してくれへん?」

「……どこ行く?」

「紗羅ちゃんのところ」


一瞬誰だよって顔を泉はしたが、思い出したのか、スッと立ち上がりバイクの鍵を取った。



「駅前だな?」

「あたし1人で行くよ」

「はぁ…1人行かすわけないだろ」