愛は惜しみなく与う②


『うん…』

うーーん。過敏になってる時って、足音が聞こえてる気がしたり、してしまうこともありそうやけど。

なんせ紗羅ちゃんは一人暮らしや


「今から行ったろか?」

『ええ!!!それはいいよ。もう夜遅いし、杏ちゃんが危ないよ』

「いや、あたしはどうとでもできる」


ま、いくら過敏になってるとしても…


「わざわざあたしに言うってことは、なんか怖い目あったか?」


そう。紗羅ちゃんはよっぽどの事がない限り、人には相談できないタイプの子だ。

暴力を我慢してたのもそうやけど、性格的にそんな感じがした。

そんな紗羅ちゃんが、まだ一回しか会ってないあたしに相談するって、勇気がいることやと思う


すると電話越しで、すすり泣く声がした



『あ、あのね?さっきドアノブがガチャガチャ言って……誰かが家の前にずっと居たの。怖くてカーテン開けれないし、覗き穴からも確認できなくて。うぅ…』


それアウトやん
誰かに家がバレてるってことやろ?


「戸締りは完璧か?」

『うん…鍵もしめたし、チェーンもしてる。窓も大丈夫』