愛は惜しみなく与う②


ようやくデパートに辿り着く


「てか、泉の車でこれば、こんな大変な思いせんで済んだんちゃう?」


そや。朝は車で登校した。
やのに今は徒歩や…


「俺が歩いた方が放課後デートっぽいよねって言ったの」

「放課後デートって…そんな可愛いもんちゃうやろ」

「ひどーい!俺はデートだと思ってるよ?」


隣を歩いていた慧は、一歩あたしより先を歩いて、振り返りそう言う

デートねぇ…


「ま、デートでもなんでもええわ」


あたしはとりあえず疲れた。
この段階で、水着とかどうでもよくなってきた…

烈火のみんなと付き合う女の子は苦労するなぁ


「慧は彼女最近までおったんやろ?」

「へ?」

「へ?じゃなくて。こんな外出て騒がれてたら、ろくにデートもできひんくない?」


あたしやったら引きこもりになるわ、こんなん。


「え、いやーーその、彼女は、まぁ」


歯切れの悪い回答。なんや?
あははと誤魔化すような笑いをする。

あれ?


「セフレだろ」

「朔!!」


慧が頬を膨らませて朔の肩を殴っている。
ほう。ほな別にデートとかせんかったんかな