愛は惜しみなく与う②

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「杏ちゃん怒ってる?」

「別に」

「えーー嘘だ!別にって冷たい言い方!」

「……」


あたしの早歩きに歩幅を合わせて慧はついてくる。隣に並ぶ慧に、あたしの背後で歩く2人…

ほんまなんで、こんな面倒な買い物せなあかんねん



授業が終わって街に来たはいいもの、あたし達の…いや、泉達の周りに人だかりができている。

まぁそれはええねん

きゃーきゃー言われる顔しとるからな、こいつら。

でも!!!!!



「何よ、あの金髪の女」
「ずうずうしい。慧くんの隣歩くなんて」
「ブスのくせに」
「色気もないのに、どうやって烈火に取り入ったのかしら」
「ほんと、ブス」
「あんな女で隣歩けるなら、あたしも声かけようかな」



はぁ

百歩譲って!!!!こういう悪口は聞き流せる。百歩譲らな聞き流せへんけどな!!!!

百歩今は譲ってやる。


じゃなくて、あたしが困ってるのは…





「今、杏のことブスって言った奴だれだ。殺すぞ」



これこれ。
きゃーきゃー言う女の子軍団を振り返り、威圧感たっぷりの声で、泉がそう言う