愛は惜しみなく与う②



うわ…あたし泉と新の電話番号覚えてへん


最悪


「仲間にかけないのか?」

「うっさい!覚えてへんにゃ!」


くそーーあたしの記憶力!
あたしが覚えてる番号はただ一つ


志木…


でもこの携帯に志木の番号の履歴残すのも危ないし…


どないしよ


「なぁ」

「うるさい」

「なぁってば」

「今必死に考えてんの!話しかけんといて」



「……金城さんを止めてくれよ」




は?



思いがけない言葉が聞こえて悠馬の方を振り向く


あたしが椅子で殴り飛ばした部分を押さえて、こちらを見る悠馬の顔は、切ない顔だった

なんて?金城さんを止めてってゆうた?



「あんたそれ、どういう意味で言ってんの?」



少しおかしいなとは思った

なんかこう、あたしに対して敵意がなく、紅蓮に対しての忠誠心も感じられない


「……あんた泉の女なんだろ?なら、金城さんの気持ちもわかるだろ」


「あーーその女ってのは多分勘違い。彼女でもない。仲間なのは確かやけど」


最近よく聞かれる。泉の女って言い方よ!