「離れに侵入できるなんて、よっぽどの手練れかと思ったら女性だったのでびっくりしました」


「いや、それはそうとして、杏はどこだ?」

「坊ちゃんがもう戻ってるかと、離れの二階に行けといって離れましたが」

くそ!!
むかつく。ゴトウの横腹を殴る


「なんで1人にするんだよ!」

「…私がお守りしたいのは組長と、そしてその息子である坊ちゃんだけなので」


こいつほんと、性格曲がってんな


「杏に何かあったら…」

許さないって言おうとしたがやめた。ちがう。これは俺が巻いた種だ。


「わりぃ…なんもねぇ」


そう言う俺に、ゴトウは目をキラキラさせた。うぜぇ…
坊ちゃんも発言する前に考えれるようになったんですね!!そう大袈裟に喜んでいた

ほんとうぜぇ

とりあえず離れにいるなら戻ろう

そう思ったが

簡単には戻れそうにもない


「坊ちゃんと肩を並べれる日が来るなんて」


嬉しそうにゴトウは構えた
ちなみに俺は何も嬉しくない!!


6人…いけるな