でも悪い気はしないな


そして


始まった


親父は離れの秘密部屋みたいなところに隠してるらしいが、合田兄弟はそこに辿り着くだろう。


俺はゴトウとそれを止めるだけ


白瀬は母屋の前線に向かう


拳銃なんてご法度なんだけど、合田兄弟はきっと持っている。こっちは武器無し

まぁ…それでいい


1時間くらい経った時、ゴトウが携帯を見て首を傾げた


「なんだよ」

「いえ…部外者がいるみたいです」

「は?外の警備は?」

「……勢いで乱闘に混じってしまったんですかね?」

ですかね?じゃねーよ
ゴトウの携帯には入口の防犯カメラの映像が映っていた



そしてそれを見て



体の血の気が引いた



「…は?なんであいつら」



防犯カメラに映ったのは、朔に新、慧に響


そして杏だ

杏は防犯カメラだと分かったのだろうか。こちらをじーっと見ている


「坊ちゃんのお知り合いですか?」

「……チームの奴ら」


入り口付近は、母屋からも見えやすい。あそこにいたら見つかってしまう