「帰ってきたんだ。久しぶりに付き合ってやるよ。ヤクザの世界は嫌いだけど…別に俺はお前らは嫌いじゃなかったよ。親父は嫌いだったけど」


そう付け足したけど、笑って話せた

そうだ

タイミングが悪いんじゃない。タイミングは良かったんだ



「ちゃんと話つけて、俺の知りたい情報を聞き出すまで、親父にくたばられたら困るんだ」



そうして俺は、今回の合田兄弟の反乱に参加することを決めた


「若!彼女、組長に紹介しなきゃいけませんね!」

「彼女なんかいねーよ」

「嘘だ!!!女の匂いがする」

黙れ。そう言って白瀬の頭をぐーで殴っておく。
でも気になったから1つ聞いておく



「なんで女女って言うんだ?親父にも言われたんだけど」


俺ってそんなわかりやすい?


「いや、まぁ女か分からなかったけど、わりとすぐ確信もてましたよ」

「なんでだよ」



「だって若、すごく優しくなりました。雰囲気とか…話し方とか…それって若を変えてしまうような素敵な人が居るのかなって」


笑顔の白瀬


そうか


そう見えるならそうなのかもしれない