「泉の父親が悪いことに巻き込まれて、ズルズル落ちていってるのは、目に見えてるからな」
……
そっか
人ごとのように呟く悠馬
泉もゆうてたな。父親がよくないことに手を出してるって。泉はそれを止めたいって言ってた
そしてもう……組を終わりにしたいと
ほな、尚更…
あたし捕まってる場合ちゃうよな
泉の邪魔したくないし
「なーなー。もう烈火は動いてる?」
「想像より遥かに早く、動いてるよ。あんた大切にされてんだな」
…そっか
ってことはきっと、明日になる前には、みんな来てくれるはず
ただその時あたしが捕まってたら分が悪い
「あんた悠馬やっけ?」
そう言うと窓の外を見ていた男は、ん?と言い、こちらを振り返った
ごめん
悪いやつちゃうけど
あたし、ここで捕まってるわけにはいかへんにゃ
ゴンと鈍い音
手加減しすぎた!?悠馬はフラつき床に倒れたが、動いている
縛られた腕で椅子を振り回した
痛そう…でも、ごめん!!!
「30分くらいしたら、助け呼んでええから。それまで我慢して」



