愛は惜しみなく与う②


「泉の父親が悪いことに巻き込まれて、ズルズル落ちていってるのは、目に見えてるからな」


……

そっか
人ごとのように呟く悠馬



泉もゆうてたな。父親がよくないことに手を出してるって。泉はそれを止めたいって言ってた

そしてもう……組を終わりにしたいと



ほな、尚更…
あたし捕まってる場合ちゃうよな

泉の邪魔したくないし



「なーなー。もう烈火は動いてる?」

「想像より遥かに早く、動いてるよ。あんた大切にされてんだな」


…そっか
ってことはきっと、明日になる前には、みんな来てくれるはず

ただその時あたしが捕まってたら分が悪い



「あんた悠馬やっけ?」


そう言うと窓の外を見ていた男は、ん?と言い、こちらを振り返った


ごめん


悪いやつちゃうけど


あたし、ここで捕まってるわけにはいかへんにゃ



ゴンと鈍い音

手加減しすぎた!?悠馬はフラつき床に倒れたが、動いている


縛られた腕で椅子を振り回した

痛そう…でも、ごめん!!!


「30分くらいしたら、助け呼んでええから。それまで我慢して」