「はぁ…緊張して胃痛かったわ」
浮かしてた腰を床につけて、あたしは完全に座り込んだ。
なんやねん、もう
ここ最近1番つかれたわ。
いや、金城のときも疲れたけど、精神的に疲れた、今は。
「……あいつの彼女か?」
「は?なに?」
こっちは疲れきってんねん。見たらわかるやろ!
横たわってた男は、まだ同じ場所に突っ立って、こちらを見ていた
そして急に咽せて、しゃがみ込む
「ちょ、おじさん大丈夫?」
男のそばに駆け寄ると、その口元から血が出ていた。
……え、ほんま大丈夫?
切れた訳でもなさそう。吐血か?
「……はぁ。ちょっと頼まれてくれないか?」
「内容にもよるけど…」
「そこの棚の引き出しの1番上にある袋を取ってくれ」
そんなことかい!!それくらい頼まれるわ!
立ち上がることも困難なのか苦しそうにしている。
引き出しを漁ってみつかった袋には、大量に薬が入っていた
手渡すと、数錠そこからとって、水無で飲み込んだ
「……病気なん?」
「人の心配しないで自分の心配をしなさい」



