愛は惜しみなく与う②



「良ければ素手で続けてくれへんかな?」


ハハ?と笑って見たが、案の定こちらに拳銃が向いた

トホホホ泣きそう


「おい、女?てめーは何処の誰だ」


「ど、何処の誰かと申しますと……友達の家に遊びにきた同級生といいますか…」


一応掌が見えるように両手を挙げて立つ
なんやねん。最悪や

友達の家に遊びにきたってか、侵入したの間違いやけどな!!


友達?少し男は頭を捻った後に、あ!と声を出す



拳銃はあたしに向いたままだが、少し腕が下がる


「お前あれか?若の女か?」


若…この場でそう呼ばれるのは泉の事やんね?


「女といいますか…友達ですけど」


にこりと笑って見せる。ここで態度悪くしてもええ事ない。撃たれるのはごめんや



「……もう少しビビってもいいんじゃねーか?」

「怖いですよ?勿論。足も震えてますし…でも…大人しくしてる方が利口かと思いまして」



男の後ろでベッドから少し身体をあげてる人は…なんかもう、使えなさそうなくらい消耗してはるし、期待できひんな