「坊っちゃんにこんな気の強いガールフレンドがいるとは思いませんでした」

坊ちゃんも成長したんですね…
そう少し涙ぐむ男


……ん?


「坊ちゃんはこの建物の二階にいます。ここまでして会いにくると言うことは、お互い愛し合っているのでしょう。それを引き裂く権利は、私にはございません」


…んんんん?!?!

なんか話が変な方向に行ってる気がするけど、とりあえず会わせてくれるってこと?


「ありがとうございます」


一応丁寧にお礼を言ってみる

坊ちゃんのガールフレンドなら、家族も同然。そう言って歩き出してしまった。


ガールフレンド…女友達って意味でとるなら、間違えてはない!!
男の後をついていく


「私はゴトウと申します。以後お見知り置きを」

「え!?あんたがゴトウさん!?」

「なんですか?知ってたんですか?坊ちゃんは私のことも、あなたにお話ししてくれてるんですね!?なんと嬉しい…」


ち、違うとは言いにくい雰囲気
まぁええわ。
それよりも、もっと大事なこと


「男数名、泉と父親まとめて始末する、みたいな事言ってたで」