まぁ…
たしかにな?
「あんたが殺気だすから、ついついな!あたしは泉に会いたいだけやねん」
「ん?泉坊ちゃんに?」
不意打ちくらった。
まさか泉坊ちゃんって、呼ばれてるとは思わへんから、笑ってしまった
「泉坊ちゃんか!ええやん!ハハハ!そうそう。泉坊ちゃんに会いにきてん。ハハハ。笑ったらしばかれそう」
こんなん朔とか聞いてたら絶対バカにしてたで。あたしだけでよかったな
ケタケタ笑ってると、掴んでいた男の腕が思いっきり動き、反動で転びそうになる
「ふむ。ただの女の子ではないことが分かりましたが、ツメが甘い。まだまだですね」
今度はあたしが同じように腕を押さえ込まれた
泉坊ちゃんって言う言葉で笑いすぎたせいや。くそ。せこい!!!
「さ、観念して。警察に行きますか?それとも中で怖い人に相手してもらいますか?」
「どっちもナシや!ただ友達に会いにきてるだけ。でも中に入れてくれる方がいいから、怖い人の相手でもなんでもしたるわ!」
ふん!
いけすかんやつや!!睨み合うこと約10秒
ため息をついて男はあたしの手を離した



