つい見てしまうのは、きれいな顔。
きれいすぎて……怖くなった。



この部屋はあまりにも静か。
暁が呼吸をする音さえ聞こえない。



体は冷たいし、あまりにも静かだから……もしかして、なんて思ってしまう。


「…………」



私は恐る恐る彼と密着するようにくっついて、暁の胸に耳を当てた。



そうすると……聞こえてきた、心音。


ちゃんと動いてる。
ちゃんと……生きてる。



心の中には安心感が広がって、強く抱きついた。





……3日後、なんだよね。
一条組と月城組が決着をつけるのは……。


そうだ、未玖ちゃんに連絡を……。
あのもらった連絡先、ちゃんとあるよね!?