『わたしが、
わたしが、こんな餓鬼より下ですって!?』



『あぁ!そうだよ!
実際君が一方的なだけで彼女は何も.....!


.......千夏?』



『ん?』



名前を呼ばれて顔を上げると
ルートには呆れた顔をされ
テイラーさんには睨みつけられた。



え?ほんと何?



『もしかして、ずっとそれ読んでた?』



ルートの指すものが
手元にある分析した紙だと言うのがわかる。



『え、まぁ、うん』



『僕が!?君の為に!?
こんなに張合いをしていたのに!?!?!?』



『え、そうだったの?』



『もー、まぁ、知ってるけど
千夏がマイペースなのは知ってるけど』



なんか、疲れてる?



『えっと、なんか、ごめんね?』



『うん、いいよ。』



疲れたようにルートが座り込む。



『テイラー、座りなさい。』



総監督の言葉によりテイラーさんが
大人しく座る。



睨まれたけど



まぁ、こんな態度しとけば
噛み付いても意味がないってことが
分かるでしょ



ルートには悪いけど



総監督は気づいてるのか
呆れたような顔を向けられた。



ふふ、ごめんね。おじいちゃん。



これがわたしが、おじいちゃんに
アホーズ認定を受けた理由。



自分の事は他人に押し付けてしまう。



関わりたくないことには徹底的に
バイバイを決め込む私。



本当にごめんね。



ルート