テーブルの上にいつも並ぶことがありえないお菓子が並ぶ。
こ、これは、テンションが上がる!
「なんだよ、こんなもので目キラキラさせて」
「こんなものって……私はポテチなんて縁もゆかりもなかったの!いつか、こう…ポリポリとだらけながら食べてみたいなって思ってたの!」
「ふっ……それじゃおっさんじゃん」
「悪かったね!どうせ有嶋には私の気持ちなんかわかるわけないもーんだ」
「──かる」
「……え?」
バカにしてくる有嶋にムスッとしていると、何か小さく呟いた声が聞こえた気がした。
「なんでもない」
聞き返してみるも、有嶋は何も答えてくれなかった。
「それより、今は悠生でいい」
「えっ?」
次は驚きの声が漏れてしまう。
突然そんなことを言われても、すぐに対応できるほどのスペックを持ち合わせてはいない。
「俺も菓乃って呼ぶから」



