一途な執事と甘いティータイム




「今日って何月何日?」



「10月31日だよ」




10月31日───あぁ、ハロウィン!



だからかぼちゃかぁ。



よくよくケーキを見てみれば、オレンジ色のパンプキン生地の上のクリームにかぼちゃをかたどったチョコレートが乗っていた。



ふわっと香るかぼちゃの匂いが食欲をそそる。




「ねぇ、食べてもいい?」



「そんな目キラキラさせて、子どもみたいだな」




……ムカッ




「子ども扱いしないでくれる?」




そんな怒りもケーキをひと口食べれば忘れられる。



それくらいこのタルトは美味しい。




「美味しすぎる!」




パンプキンタルトを作ったシェフ天才すぎじゃない?



これがハロウィン限定なんて勿体ない。



1年に何回も食べたいくらいだよ。




「そんなに美味しいの?」



「もちろん!もう頬っぺたが落ちてしまいそうなくらい」



「へぇー」




食べていく手は止まらない。



無くなっていくタルトを見るのはとても悲しい。