一途な執事と甘いティータイム




***




「さぁ、ティータイムのお時間ですよ」




悠生がいつものようにティーカートにお菓子と飲み物を乗せて私の部屋へとやってきた。



もう手慣れたもので、素早くテーブルにセッティングしていく。




「あっ、そうだ」



「ん?どうした?」




テストのお礼、悠生に伝えるの忘れてた。




「悠生のおかげでテスト何とかなったよ!ありがとう」



「そっか、よかったじゃん」




せっかく私がお礼伝えたのに……なんか素っ気なさすぎじゃない?



悠生は余裕そうで、きっと今回も学年トップなんだろうなと表情から伝わってくる。



ムカつくけれど、私が悠生を越えられる日はかなり遠い話かもしれない。



それよりも───




「んー、いい匂い」




今日のデザートは甘い匂い漂うパンプキンタルト。



私の好きなケーキのひとつ。



そして、ティーポットに入った紅茶。




「今日のケーキは珍しいね」



「今日は何の日?」




今日……?



何か特別な日だったっけ?



カレンダーを確認したいけれど、あいにくこの部屋にはカレンダーがない。