「俺に見とれてたの?」
「なっ、そんなこと……!」
あるけど……ちょっとはあるけど!
「そんなペースじゃ全部終わんないよ」
「わかってるよ!」
私の手元にあるノートの進み具合を見た悠生から忠告を受ける。
そんなこと自分が1番わかってる。
やっぱり悠生なんか頼らないでひとりでやればよかった。
こんな感じじゃテスト勉強がはかどるどころか、逆に進まない。
「ねぇ、やっぱり私、ひとりで勉強したい」
「ふーん、俺がいるとドキドキして勉強にならないって?」
「うん……って、え、違っ」
私をからかって満足そうな悠生は、私の視界に入らない場所まで移動して行った。
これで少しは変わるはず。



