一途な執事と甘いティータイム




「俺寂しかったんだよ?菓乃ちゃんがアイツのとこ行っちゃうから」



「まだその話してるの?大河とは一緒に見ないってずっと言ってたじゃん」




学校祭が終わってからもう数週間が経とうとしているのに、まだ後夜祭の花火の話を持ち出してくる。




「有嶋先輩とは最近どうなの?」




美菜子は後夜祭での出来事を話すとなぜか私よりもテンションが上がっていて、自分のことのように喜んでいた。



そして、毎日のように有嶋───

悠生との様子を聞いてくる。




「えっ……あーぼちぼち、かな?」




その度に曖昧な返事をする私。



実感があまりないし、自分から話すなんて恥ずかしすぎる。




「キスとかしてないの?」



「あり…ゆ、悠生とキスっ!?」




"キス"というワードで朝の出来事を思い出して動揺してしまう。




「その反応はしたんだっ」



「え、違っ……」




誤魔化したくても誤魔化しようのない美菜子の反応に、私は諦めるしかない。