「なんでそんなに心配を……」
「当たり前だろ!俺はお前がすき……っ」
バッと私から離れた有嶋。
心做しか、ふと見えた有嶋の顔はほんのり赤く見えた。
そんな私も冷静になんて居られない。
有嶋が私を……すき?
「有嶋、今……なんて」
「……お嬢様、ティータイムに致しましょうか。ちゃんとお話致します。私の過去のことも含めて」
準備して参りますと有嶋は部屋を出ていった。
「……びっくりしたぁ」
思わず声に出てしまうほど衝撃的だった。
まだ心臓がドキドキしてる。
頭の整理が追いつかない。
有嶋はいつから私のことを好きでいたの?
有嶋が戻ってくるまでの時間はとても長く感じた。



