「どうぞ」
「……すごい、美菜子っぽくて可愛い」
無駄に高い家具が置かれた私の部屋とは違う。
白とピンクを基調とした女の子っぽい可愛いお部屋。
「菓乃の部屋と比べたら狭い部屋かもしれないけど」
「ううん、私この部屋好き。落ち着かない部屋よりこんな可愛い部屋に住んでみたかった」
ベッドによく見る学習机。
小説や漫画が綺麗に並んだ本棚に、低めのチェスト。
チェストの上には可愛い小物が並んでいた。
「あ、これ……」
その隣に並んでいたのは桜宮グループのSakuraの化粧品たち。
「最初にも話したかもしれないけど、本当にSakuraが好きなんだ。可愛い桜のピンク色で、ほのかに香る桜の香りも大好きなの」
美菜子は私の隣に来て、嬉しそうにそう話してくれた。



