一体何なの?
そう思ったけれど、すぐにはっと気がつく。
もしかして大河はまわりにいた女子を私から離してくれた?
大河の雑誌作戦で見事に私の元からいなくなった女の子たち。
そして解放されている私。
向けられていた嫉妬の目も消えて、いつも通りの空気感。
大河のやつ、意外にいいところも……
なんて思ったけど原因はアイツだった。
やっぱり大河は大っ嫌いだ。
感謝なんてする義理はない。
でもこの日は、ずっと大河が女の子たちを引き連れていて、朝のあの時間以来、私のまわりに人だかりができることはなかった。
いつも通りの学校生活。
ただ1つ、私の隣に美菜子がいないことを除いては。



