一途な執事と甘いティータイム




一体何なの?



そう思ったけれど、すぐにはっと気がつく。



もしかして大河はまわりにいた女子を私から離してくれた?



大河の雑誌作戦で見事に私の元からいなくなった女の子たち。



そして解放されている私。



向けられていた嫉妬の目も消えて、いつも通りの空気感。



大河のやつ、意外にいいところも……



なんて思ったけど原因はアイツだった。



やっぱり大河は大っ嫌いだ。



感謝なんてする義理はない。



でもこの日は、ずっと大河が女の子たちを引き連れていて、朝のあの時間以来、私のまわりに人だかりができることはなかった。



いつも通りの学校生活。



ただ1つ、私の隣に美菜子がいないことを除いては。