一途な執事と甘いティータイム




***



学校祭ももう目前。



どのクラスも準備は最終段階に入っている。



「んー、終わったーっ!」



美菜子は最後の衣装のレースをつけ終えて、満足気にその衣装を見て笑顔を浮かべていた。



「美菜子お疲れ様」



一足先に作業を終えていた私は、ミシンを片付けながら美菜子に拍手を送った。



「ありがと、菓乃!……廊下騒がしいね」



そういえばそうだと廊下に目をやると人だかりができていた。



外を確認してみるとそこにはやっぱり大河は居ない。



きっと大道具も作業を終えて戻ってきたんだ。



「はぁ……」



大河のその人気に今日も大きなため息が出た。



「相変わらずだねぇ」



「本当にね」



また出そうになるため息をぐっと堪える。



「あっ、男子たちちょうどいいところに返ってきた!」



「なになに?」



まだ廊下にいる男子たちに衣装係のリーダーの子が声をかけて教室に集める。



「衣装完成したからみんなに着てみてほしいの。合わないところとかあったら微調整もしたいし…」