「アイツに俺のことを聞いたとか?」
黙り込む私に、有嶋は確信をついてきた。
どこまで私のことを見透かしているのか。
それとも本当に私がわかりやすすぎるの?
これはモヤモヤしていた有嶋と大河の関係を確かめるチャンスだ。
大河の言ったことが合っているのかどうなのか。
前ははぐらかされたけど、今なら本当のことを答えてくれると思う。
「有嶋と大河の関係って……」
「アイツがバラしちゃったなら仕方ない。大河 大夢は俺の弟だ」
大河の言っていたことは合っていた。
じゃ、じゃあ大河の言ってた有嶋が大河グループから逃げてきたっていうのは……?
有嶋が逃げるなんてことをするようには見えないけれど。
「その…大河は有嶋が家から逃げてウチに潜り込んでるんだって……」
「アイツのことだからいろいろ言ってるんだろうけど、だいたいそんな感じだよ。俺は大河グループを捨ててここに来た。
見かねた菓乃のお父さんが俺を執事として拾ってくれたんだ」



