一途な執事と甘いティータイム



「お部屋でごゆっくりお待ちください」



家に着いてそう言われてからしばらくしてドアをノックする音が聞こえた。



制服から部屋着に着替え、ひとりで座るには大きすぎるくらいのフカフカなソファーに座ったまま返事をする。



「菓乃お嬢様、失礼致します」



「いつまで"お嬢様"呼びする気?」



今日も何度そう呼ばれたか。



顔を合わせないままはぁと大きくため息をつくも、有嶋は完全無視でトレーに乗せたお菓子と飲み物をテーブルまで運んでいた。



そこにはしっかりと宣言通りポテトチップスが乗っている。



絶妙な塩加減とパリッとした食感がたまらない。



「さぁお嬢様、準備が整いましたのでティータイムと致しましょう」



早く食べたいという気持ちを抑え、ゆっくりと準備されたテーブルにつく。



「いただきます……っ!」



やっぱりそれは美味しくて、手が止まらない。