「ねぇ、大河」
「なーにー菓乃ちゃん。菓乃ちゃんから話しかけてくれるなんて珍しいね!」
なんか嬉しそうなのはムカつくけど……
聞くなら今しかない。
「この前有嶋のことよく知ってるって言ってたけど……大河と有嶋はどういう関係なの?」
私がそう聞くと、ニコニコしていた大河の表情がスっと変わった。
「んー、そうだなぁ。アイツは菓乃ちゃんに何も言ってないみたいだし」
大河はそう言って、私の耳にそっと囁いた。
「……え?」
それは私にとって衝撃的な事実だった。
"アイツは俺のお兄ちゃんだよ""
有嶋は大河の兄……?
2人は本当の兄弟?
そんなの聞いてない。
「突然姿を消して、なんて言って桜宮グループに潜り込んで執事やってるのかは知らないけどね」
一体、有嶋に何があったの?
しかも大河と兄弟ってことは、有嶋って名前も偽名ってこと?
予想もしてなかったことに頭が混乱して、委員会の話はひとつも頭に入らなかった。



