今日の6限目はもうすぐある高校生活一大行事の学校祭の話し合い。



初回は学校祭のクラス実行委員と出し物を決めるらしい。



「よし、早速だが実行委員やりたいやついるかー?」



先生がクラスのみんなに問いかける。



リーダー的存在は率先してやりたがる人もいるけれど、放課後も委員会やらなんやらで拘束されることもあってやりたがらない人が大半。



私たちのクラスにはやりたがる人はおらず、圧倒的後者でなかなか決まらなかった。



「誰もいないなら公平にジャンケンで決めるぞ。じゃあ女子立てー!俺に勝ったら座っていいからな」



決め事の定番"ジャンケン"



みんなでやっても拉致があかないから、先生とジャンケンをして負けた生徒が残り、少なくなったところで生徒同士で再度ジャンケンをして決めるとのこと。



こういう運試し……私苦手なんだよな。



そんな不安を感じながら仕方なく立ち上がりジャンケンをする。



そして私の不安は見事的中した。