「護衛には俺か、もしくはなずな……
あのダークブラウンの髪色の男いるだろ。そのどっちかが付く。……それなら目も気にならないだろ」
「っ……ありがとう」
お礼を言えば、ぽんと頭を撫でられて。
ひとまずその場で連絡先だけを交換してようやく蒔たちのところへもどれば、「なに話してたのー?」と彼は問い掛けられていたけれど。
「……少し気掛かりなことがあったから聞いてただけだ。
とりあえず、たまり場にもどるんだろ」
「そうだねー。あ、恭ちゃん!
蒔ちゃんたちお家まで送ってあげなよー」
「は? おい、チカ、」
蒔と手を繋いで、「いいわよ」とそれを断る。
時間だってまだ遅くないし、と軽く手を振ってその場を去ろうとしたのに。
「きょーちゃんとまだお話するのー」
「蒔……」
まさかの妹に引き止められて、うっと言葉に詰まる。
蒔に言われたら、「だめ」って言えない……!
「きょーちゃん一緒にかえろー?」
「………」
恭が窺うようにわたしを見る。
蒔に大きな瞳で「だめ?」って見つめられたら、「わかった」って言ってあげるしかなくて。
「じゃあきょーちゃんはこっち!」



