体育祭が終わってテストが近づくある日の放課後。


生徒会の収集がかかった。



カレンちゃんと共に生徒会室に行くと、凛ちゃんとリヒト先パイが折り紙を折っていて、ユート先パイがロッカーの中を漁っていた。


折り紙…?




「テスト1週間前からは

 活動がないんじゃなくて?」


「仕方ねぇんだよ。

 向こうはこっちの都合なんて

 気にしてくれねーからな。」



「向こう?」


「タイから留学生が来てるのー!

 今レオとマサが出迎えに行ってて、

 もう少ししたら凛たちも行くよ!」



留学生…!?


突然来た外国人の相手をさせられるの…!?



日本語でも初対面の人は苦手なのに…。





「あ!マサからLINKきた!

 移動開始ー!!」


凛ちゃんを始めとした先パイ方にくっついて向かった先は食堂。



そこには結構な人数の知らない人がいた。



1クラス分よりいるよね…。



単純計算で1人6人くらい相手しなくちゃならないってこと?


絶対無理。




流暢すぎてところどころ聞き取れない英語を話していたレオ先パイがこちらに来てくれる。



「リンはいつも通り折り紙ね。

 リヒトとユートは

 スライド用意しておいたから

 それ使って高校紹介。

 マサは臨機応変にフォロー入って。

 カレン、英語いける?」


「問題ないわ。

 日本のことを教えればいいのね?」


「あぁ。

 失礼のないようにしてくれれば

 何してもいい。好きにやってくれ。」


「はーい。」




「俺は兎羽といるから。

 ユート、持ってきてくれたね?」


「あぁ。」


レオ先パイが付いててくれるのか…!


ほっと胸をなでおろす。



英語は苦手ではないけど、コミュニケーション能力の方の問題で1人では不安だった。




「じゃあ解散。

 17時前まで応対頼んだ。」


生徒会メンバーが散らばると、散らばった先に留学生が集まり出す。


私とレオ先パイの元にも何人か来たけど、どうしたらいいんだろう…?