地下鉄で3駅。


自転車でも通学できるとは思うけど、坂のアップダウンがすごいから地下鉄通学。



家から最寄り駅はともかく、学校の最寄り駅から学校まではまだ慣れない。


さすがに迷うような年ではないけどね。




学校につき、靴を替えて体育館へ行く。



入口の前にボードがあって、たくさんの人がそれを見ていた。


「あれは…、クラス表…。」


まだテンションが低すぎる凛ちゃん。



いつになったら直るんだろう。


テスト終わったらなのかな。



ボードが見える位置を探して、1年のクラス名簿を見ていく。



5クラスあって、文理や成績は考慮しないで作られるクラスらしい。



あ、あった。


私は4組ね。



ついでに2年のクラス名簿を見て凛ちゃんが5組だとわかる。


「凛ちゃん5組だってー。」


「あぁ、うん…。レオは?」


「…私その人のフルネーム知らないよ?」


真木 (マキ)玲旺(レイオウ)…。

 真木で探せばいいよ…。

 うちの学年1人しかいないから…。」



まきれいおう…。まきれいおう…。



あ、あった。


「1組だってー。」


「えぇ…。

 もうこれ以上テンション下げたくなかったわ…。」


「なんでテンション下がるの?

 あ!もしかして凛ちゃん、
 
 レオさん好きなの?」


「いやあんな完璧人間のこと

 嫌いになれる人いないから…。

 中学から進学してる時点で金持ち決定だし…。

 まぁ凛は興味ないけど…。」



「じゃあなんでー?」


「生徒会の連絡とかする時

 クラス遠いと面倒くさいじゃん…。」



なるほど…?


生徒会とかやったことないから全然わかんないや。