『さっき配った封筒を開けてくれ。
そこに小さめのカードが輪ゴムで束ねてある奴と、
大きい紙が2枚、A4の画用紙が1枚、
説明用のプリントが1枚、
色鉛筆セットが入ってるはずだ。
確認して足りないのがあったら先生に言ってくれ。』
大矢くんが黄緑色の大きな封筒を開ける。
ラミネート加工されたカードの束、4枚の紙類、12色の色鉛筆セットがちゃんと入っていた。
『説明が書いてあるプリントを見てくれ。
そこに書いてあるように………。』
学年主任が長々と説明を述べる。
大体要約すると
・今からやるゲームはある地域の地図を協力して作るもの
・大きい無地の紙は考えるときのメモ用で、文字を書くのは禁止。イラストなど工夫して使うこと。ただし表札用の名字のみ文字を書いても良い。
・A4の画用紙が提出用の紙で、完成した地図はそこに書くこと。
・地図のヒントはカードに書かれているが、カードは他人に見せないようにすること。
・ルールを破ったチームは即失格とする。
というような感じだった。
「ただの推理ゲームってこと?
楽勝じゃん!」
誰かがみんなに聞こえるくらいの声で独り言を言った。
実際そうだよね。
みんなが持ってるヒントをつなぎ合わせて1枚の地図を完成させる。
文字を書いちゃダメだったり、自分のカードしか見れなかったりするのは大変かもだけど、イラストを使えばメモはできるしそんなに難しくなさそうだ。
『質問はあるか?…なさげだな。
じゃあカードを1人3枚になるように配ってくれ。
カードの順番は特に意味がないから
シャッフルしてもしなくても構わない。』
大矢くんが3枚ずつカードを配ってくれる。
こうやってすぐに動けるところがクラス委員長になった所以かな?なんて。
『どこの班も同じヒント、同じ地図のカードだ。
あんまり大きな声で相談してるとアイデアが盗まれるぞ。
制限時間は1時間。
最終的に正確に地図が書けてた上位3チームには
林間最終日の自由行動のときに使える500円券を贈呈する。』
「「「「おぉー!!」」」」
まさかの景品つきだった。
せっかくやるからには頑張りたいな。
『では始め!』
学年主任が推理ゲームの始まりを告げた。



