「つーかなんでまたトワのことそんなに気に入ってるわけ?
別に普通な感じの子じゃん。」
「…それこそ本人の前で言っちゃダメじゃない?」
「あー、ま、聞いてなさげだしいんじゃね?」
「兎羽が普通の子のわけないから。
…って何。
もしかしてそう言って兎羽のこと諦めさせようと…」
「してねぇ!してねぇから!
なんでそーなった!?」
「だよね。
とにかく兎羽は俺のだからあげない。」
急に声が近くなったと思ったら私の肩に圧がかかった。
な、なにごと…?
ペンを止めて自分の首辺りを見ると誰かに後ろから抱きしめられているような格好だった。
「…やっぱり気持ち悪い。
…じゃなくて変。」
「まぁ、否定はできん。」
リヒト先パイとユート先パイのジト目がこちらに向けられていた。



