「兎羽、褒めてくれるの?

 兎羽に褒めてもらえるならもっと仕事するよ?」


「これ以上仕事されたら俺らの仕事なくなるわ。」


「兎羽に話しかけたんだけど。」


「知らねーよ。

 コイツの仕事の邪魔すんな。

 俺だって早く帰りてぇんだよ。」


「じゃあ俺と代わる?

 俺にも書記の仕事くらいできるよ?」


「レオがやったら兎羽に仕事まわんねーだろ。

 意味ねぇじゃねーか。」



「あ、あの…。

 これを写せばいいんですね…?」


「あぁ。

 終わりが見えねー仕事だから疲れたら終われよ。」


「わかりました。」


2人の言い合いを阻止してプリントを1枚取る。



そして真新しいノートを開いて、用意されていた黒のボールペンでどんどん写していった。