予鈴が鳴り、体育館内に人が増えてくる。


生徒会役員候補メンバーも席につく。




「やばくない?あの人超かっこいい!」



「どっち?茶髪?黒髪?」


「茶髪もイケメンだけど、黒は別格!」


同い年の子達と思われる女の子達がレオ先パイやマサ先パイの顔を見て騒いでいる。



マサ先パイが明るい茶髪に染めてるから、別格の黒髪はレオ先パイだな。




「トワ、緊張してんの?」


「いえ、不思議と落ち着いてます。」


私の左隣に座っているユート先パイが話しかけてくる。



「つかお前、よく俺に話しかけれたな。」


「え?」


「俺目つきわりーし制服もテキトーに着てっから

 ヤンキーみたいに思われてさ。

 話しかけてくるのは他校の不良ってゆーね。」


「あはは…。」


目つきが悪いの自覚してるんだ…。


なら制服ちゃんと着て予防?すればいいのに。




「まぁこれが生徒会の最初の仕事だ。

 噛まずに言えるといいな?」


「頑張ります…。」