完璧人間サマは私に夢中。


「人来ちゃうのでやめてください…。」


「わかった。

 兎羽の願い事なら聞くよ。」


ぱっと両手を肩より上に上げて、もうやらないよアピールをされる。



「なにこのレオ。

 気持ち悪い。どっか壊れた?」


「心外だな。俺は今も正常だよ。」


私に向ける優しい表情ではなく、無表情に近い固い表情を凛ちゃんに向けている。




「おっすー!」


マサ先パイ含む先パイ達が体育館に入ってくる。



あ、ユート先パイ、今日はちゃんと学ランのボタン閉めてる。


昨日の怖い雰囲気が少し和らいでいた。