完璧人間サマは私に夢中。


レオ先パイに連れられて料理を取りに行き、先程まで座っていた席に戻る。



…とそこには美男美女カップルが仲良さげに話をしている姿が。



「あ、玲旺くん!

 兎羽ちゃんも連れてきたんだね〜。」


「こんばんは。」


「咲雪さんすごいですね!

 AURORAの新プロジェクトの

 モデルさんなんですよね。」



「あはは。

 恥ずかしいし断ったはずなんだけどね…。」



え?断ったのに結局引き受けてるの?


押し付けられたってこと?



きょとんとしていると風越さんが口を開いた。



「おもしろそうだから

 オレが引き受けさせたんだよ。

 ま、実際おもしろかったな。」


「おもしろいって…、ひどい!

 元はと言えば…」


咲雪さんと風越さんが言い合いを始めてしまった。



でもそれは物騒なものではなく周りから見ればただのカップルのいちゃいちゃだった。




「あの、これ、どうしたら。」


「放っておいていいよ。食べようか。」


にこにこと平常運転のレオ先パイに言われるがまま いただきますをして豪華な料理に手を付け始める。



さすがとしか言えない味に感動していると、ステージで話していた真紅のドレスがよく似合う女の人がこちらにやってきた。



「やっほー!来てくれてありがと!」


「お久しぶりです、彩陽(あやひ)さん。」


レオ先パイが食事する手を止めて挨拶をしているから、私も手を止めて彩陽さんと呼ばれた女の人を見る。


「あ!この子が噂の…!」


そう言ってこちらをじっと見てくる女の人。


噂って確実にレオ先パイ関係だよね。


もう諦めないといけないのかな。




「あんまり見ないでください。

 …ところで今日はおひとりなんですか?」


「んー?あー、置いてきちゃった。

 呼んでくるー!」


誰を呼びにいくんだろう??


というか、あの女の人自由人なのかな?


パーティーなのに超ラフなタメ口を使っている。



レオ先パイと付き合いが長いだけなのかな?




…とか思っていたら女の人は見覚えのある人を連れて戻ってきた。




「店長さん…?」


「おー、あたりあたりー。」



「おふたりは夫婦なんだよ。」


こそっと教えてくれるレオ先パイ。



自由な感じの雰囲気がすごくよく似てるなぁ。



「花里彩陽でっす!

 パーティーには基本いると思うから

 玲旺がうざくなったらいつでもおいでね♡」


「えっと…、よろしくお願いします?」




「常に俺の隣にいるので

 彩陽さんのところになんて行かせません。」



「なんだと!?

 このやろー!やんのかっ!?」


「はいはい、ふざけすぎ。

 ほら、まだ挨拶まわらないとでしょ。

 みんなはゆっくりしてってね〜。」



店長さんが彩陽さんを引きずるように連れて行って、ようやく落ち着いてごはんが食べれるようになったのだった。