レオ先パイと付き合い始めて3日が経った。
既に修学旅行で沖縄に行ってしまったレオ先パイ。
付き合って早々会えないのは少し寂しかったけれど、レオ先パイほど重症ではないから大丈夫だと思う。
レオ先パイとのトークルームは、たくさんの写真と甘すぎる台詞で埋め尽くされていた。
綺麗な沖縄の海の写真や、おいしそうなお昼ごはんの写真。
それと共に、"兎羽と見たかった"だの"兎羽に会いたくてたまらない"だの、写真に関係したりしなかったりする私宛の言葉が送られてくる。
どうやら写真を撮る度にその場で送ってきているようで、写真の右下に書かれる数字は、30分以上間隔が開くことはなかった。
お昼休みや放課後に1つ1つ丁寧に見ていき、返事をする。
会えなくても不安になる隙を与えないレオ先パイは、恋愛に関しても完璧だった。
見ようによっては重い気もするけど…。
というか絶対重いけど…。
スッとスマホを触って、レオ先パイとのトークルームからユート先パイとのトークルームに変える。
1枚の写真と共に送られてきていたメッセージを見返す。
"レオから聞いた。"
"よかったな。"
ユート先パイらしい、短い2つのメッセージ。
沖縄の綺麗な海を背景に、風でなびくシャツと透き通って見える髪が美しすぎる、私の大好きな人の横顔。
モデルさんの写真にしか見えない、完璧な写真。
明らかに盗撮であろう写真を見ながら、レオ先パイのことを想った。