翌日のお昼休みの時間。
学食でからあげ定食みたいなやつを食べてすぐに、体育館へ向かう。
もちろん凛ちゃんと一緒に。
集合時間の5分前についたから、体育館にはレオ先パイしかいなかった。
「ちょっとレオ〜!
うちのとわになにしたの!?」
にやにやと聞く凛ちゃんはもはや敵だ。
触れてほしくないのに!
幼馴染が真剣に悩んで困ってるのに楽しそうにネタにしないでよ!
「なにって…。
兎羽がかわいいから欲しくなっちゃっただけだよ。」
「……。
ごめん、とわ。半分信じてなかった。」
ぐりんとこちらを向く凛ちゃんは、引いてるような戸惑っているような顔。
「私が嘘であんなこと言う訳ないじゃん。
半日ずっと悩んでる訳ないじゃん。」
「いやだってレオだし。」
「半日ずっと悩んでたってことは、
半日ずっと俺の事考えてくれてたんだね。
嬉しい。」
いつの間にか私の正面に来て髪を優しく撫でてくるレオ先パイ。



