完璧人間サマは私に夢中。


後期生徒会メンバーの募集期間になった。


秋学では3年生は生徒会に入らないのが慣例だから、俺が生徒会長をやるのもおそらく最後。



1年生で会長をやるって異例なことをやってのけてしまっているから、もしかしたら3年生でもやるかもしれないけど。


手元に入ってくる立候補者の情報を見ながら思う。



…兎羽を、立候補させちゃ駄目かな。




ちゃんと兎羽への気持ちは完璧に隠すから。


他の人と同じように接するから。




姿すら見えない生活は、もう耐えられそうにない。



触れられなくてもいいから。


話しかけられなくてもいいから。



兎羽の姿を見ていたい。




「書記の立候補が…、いなかったら。」


募集締切の前日までに、ユート以外の立候補がいなかったら。




大好きな兎羽を、俺の手元に――。